VR実現を目指して

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台湾HTCがVRデバイス『HTCVive』を発表!!

先日GDC2015で発表予定のSteamVRを紹介しましたが、

 ーValveが新型VRデバイス「SteamVR」を発表 - VR実現を目指して

 

なんと本日、台湾HTCより「HTCVive」が発表されました!

これはValveと共同開発したもので、SteamのVRシステム「SteamVR」を組み込んだものだそうです。

つまりはSteam製のVRコンテンツを使うときには、これを主軸に据えていくことになるということでしょうかね?

 


HTC RE Vive - YouTube

公式サイト:http://www.htcvr.com/

 

さて、自分の中で一番気になっているのは性能ですよ性能!

オキュラス開発陣が危惧しているのは「低性能デバイスが広まること」ですが、

果たしてHTCViveの性能はどうなのか・・・?

 

公開されたスペック一覧

解像度:片目あたり1200ピクセル×1080ピクセル

リフレッシュレート:90Hz

ジャイロセンサー:あり

加速度計:あり

レーザーポジションセンサー(位置検出):あり

視野角:不明

 

これは十分性能的にはありでしょう!

現在のオキュラスの最新開発キットのリフレッシュレートは90Hzと言われていますから、それと同等の性能です!

 

ところで「レーザーポジションセンサー」って何?

調べていくと・・・

Base Station” と呼ばれる外部装置を2つ設置すると、HTC Vive の “レーザーポジションセンサー” と通信し、15 フィート × 15 フィート(4.5m×4.5m)の空間であれば、ユーザーが動くことで仮想現実世界でも同じように行動できる。

 

つまりは、この範囲内であれば、極めて正確に動きを把握して、バーチャルに反映できるということですね。しゃがんでアイテムを見つけたり、頭の位置を正確に検出して、画面の違和感を無くしたり。

ここで注目するべきなのは2つ設置するということでしょう。

 

例えばSCEのモーフィアスは、PSカメラを1台使用します。

カメラでモーフィアスから発せられる「スフィアの光」を検出し、頭の向きなどを検出するわけです。

オキュラスはどうかというと、赤外線カメラを1台使用して、オキュラス本体から発する赤外線を感知して位置をトラッキングします。

 

いずれも使用するカメラは1台なわけですが、HTCViveは2つ設置!

「Base Station」なるものがどのような物体なのかわかっていないのでなんとも言えませんが、より高精度な検出が出来るのではないかと期待が高まりますね!

 

少し気になるのは視野角でしょうか。

オキュラスは110度、モーフィアスは90度、OSVRは90度(両目100度)ということですが、果たしてHTCViveはどうなるのか。

やはり没入感を感じるためには、オキュラスと同等以上の視野角は欲しいところです。

 

さて、コントローラーについても発表があったようなので紹介しましょう。

コントローラー

両手それぞれに持つVR用コントローラーを用意。

それぞれのコントローラーの位置を検出し、VR世界内の物体をつかむなど干渉可能にする。

 

自分の中ではPS Move的な何かが浮かんでいるのですが、これも画像がなかったため全貌は不明です。

 

VRバイスを使用中にどんなコントローラを使うか」というのは色々と議論になっている部分でして、LeapMotionで手をそのまま使う、バーチャルで触った感触を現実の手に伝えるDexmo F2を使う、そのままゲーム用の普通のコントローラーで、などなど様々な意見があります。

一体どんなコントローラーが出来上がるのでしょうか? 楽しみですね。

 

音響関連では、ヘッドマウントディスプレイの側面にはヘッドフォンジャックも内蔵し、3Dサラウンドに対応するそうです。

ソニーのHMZシリーズでは、ヘッドホンを内蔵したら「好きなヘッドフォンを使わせろよ!」と非難轟々だったこともありましたから、この選択はかなり良いのではないでしょうか。

 

 

さて、HTC Vive の発売時期は2015年後半

しかし、ゲームの開発者向けに今年春から「Vive Developer Edition」が発売されるようです。早いですね。

オキュラスの最新開発キットは、まだ世界に50台しか無いなんて言われてましたが、こちらはもう春には発売。台数はどれくらいあるんでしょうか?

 

Vive Developer Edition では、片目1200 x 1080 ピクセルLCDを内蔵しており、90fps での映像再生をサポート。

内部には加速度センサーやジャイロスコープなど多数のセンサーを搭載し、0.1 度単位で頭の動きをトラッキング可能。すごい。

 

個人的には、VRコンテンツはコンシューマゲーム機よりもパソコンゲームの分野で増えそうな気がしていますので、Steamと結びついたHTCViveはかなり有望なデバイスに思えてきました。

 

今後どうなっていくのか注目していきたいと思います!