スマホを利用したダンボール製VRデバイスまとめ
以前紹介したヲタケンさんのVR動画サイト「Panon」ですが、ここでは段ボール製のVRゴーグルのまとめ記事があります。
私も最初見たときは「何この種類の多さ…」と思ったものですが、種類がたくさんあるということは、それぞれを差別化する特徴を持っているはずなのです。
とりあえずはヲタケンさんの紹介記事を参考に、挙げられている4つのVRゴーグルについて特徴を簡単に書いていきましょうか。
◆タオバイザー
ヲタケンさんが全力で推しているVRゴーグルですね。
開発・制作:タオソフト http://taovisor.com/
価格 1500円~
丈夫! 汚れにくい! アプリが優秀!
目の間隔が調整可能! メガネOK!
なによりも、体感160度 (!?) の広視野角!
この他にも様々な利点があり、推したくなるのもわかる製品です。
しかし何が問題かといえば、「入手困難」ということ。
クラウドファンディングで大人気になり、そこで手に入れた人はいいのですが、今現在はタオソフトさんのワークショップが開かれた際の限定販売くらいしか入手法がないとのこと。
運良く手に入れた方はラッキーですよ!
(最近知ったんですが、オキュラスってメガネがレンズに当たって傷をつけるから、メガネ非推奨とか何とか。マジか…)
◆VRBOX
開発・制作:株式会社サナリス http://snaris.com/vr/
価格1500円~
このVRゴーグルの特徴はハメコミ式の発泡PPシート4枚のシンプル構造だということ。
VRゴーグルは基本的にかさばりますが、これなら分解も簡単。持ち運びも楽々とのことです。
購入も幅広く行っているので、入手は容易。
欠点は、視野角が狭く、視界全体にバーチャル空間が広がるというよりは、目の前のスクリーンを覗きこんでいるように見えてしまうようです。
しかし、分解組み立ての容易さから、プレゼンで体験してもらうには最適ということでヲタケンさんは10個以上持っているとのこと。
また、サナリスの公式サイトに行くと1枚のシートでVRボックスを作る提案をしてたりなど、VRに意欲的ですね。
◆ルクラス
開発・制作:株式会社ルクラ http://luklas.com/
価格:1,620円
なんと3つのパーツで構成。とっても軽量(50g)。
コーティングによって多少の汚れには耐えられます。
他との違いとして、本体を前後させて焦点を合わせるという特徴があります。
Amazonで販売しているので入手も簡単ですね。
◆ハコスコ
開発・制作:ハコスコ株式会社 http://hacosco.com/
価格:1,000円~
スマートフォンでの簡易VRビューワーを世に広めた先駆者で、アプリの多さも随一。国内シェアナンバーワン。
モデルの種類も色々あり、今後も色々なイベント等で見られそう。
デメリットとしては耐久性があまりないことで、消耗品の色合いが強いそうですね。
しかしその分価格も安いので、買いやすいのは利点でしょう。
さて、以上4種がヲタケンさんが紹介したVRゴーグルですね。
このダンボールデバイスブームを加熱させた要因として外せない存在は、やはりGoogle Cardboardかなと個人的に思います。
Google I/O 2014でお土産の一つとして配られたのがGoogle Cardboardなのですが、凄くシンプルなのに「磁石によるボタン操作機能」をちゃっかり搭載しているなど、さすがはgoogleと言わざるを得ない出来だったんですよね。
当時のダンボールVR事情がどうだったのかは知らないのですが、自分は本当に衝撃を受けたものです。
体験としてはオキュラス等の本格的なデバイスに劣るとはいえ、ダンボールで作ったもので、ある程度のVR体験ができちゃうなんて。
あとは最近ツイッターで知りましたが、「milbox」なんてものもあるようです。
2日前の3月9日に発売してます。
価格:1000円
本体デザインは他と変わらずシンプル。
版権フリーのCGキャラクター「九十九(つくも)みる」
(なんかフリー版権キャラと聞くと、まずユニティちゃんを思い出します)
専用のアプリを利用することで、静止画や動画を簡単にmilbox用VR映像にすることが可能。
明治大学との共同研究に基づく新商品の開発も進めているようで、今後は「実際に触れられるmilbox」の発売も計画しているとのことです。
「実際に触れられる」とは一体・・・!?
・シェアトップのハコスコ陣営からはキツめの意見も
それに対しての意見も。↓
言われてみればダンボールなんだし加工は容易ですよね。
そういえばカメラもスマホによって位置や大きさは異なりますし、仕様を決めるのはなにやらややこしそうです。
ダンボール製VRデバイスの問題点として、 バラす動作を繰り返すと差し込み口がおかしくなる点を指摘。今のダンボールデバイス業界では「使い捨て」が許されてる感は確かにあるかも。「ダンボールだし仕方ない」みたいな感じで。
でも普通に考えれば長持ちはして欲しいですよね。
果たしてこの形式は流行るのか。乞うご期待。
・・・ さて、そんなこんなのダンボールVRデバイスでしたが、
オキュラスの開発陣は「安価なデバイスでのVR体験を本物のVRだと思われては困る」という心配を語っていましたが、これはなかなか難しいところですよね。
高性能デバイスで「高品質な体験」をさせて、「VRってマジで凄いな!」という広まりかたをするのがいいのか、
安価なデバイスで広い範囲の人々にVRを一気に周知させた上で、「実はもっと凄いVRがあるんです!」と高性能VRデバイスを広める方がいいのか。
・・・こういう時、よく引き合いに出されるのが3Dテレビだったりしますね。
果たして3Dテレビはうまくやっていれば普及したのだろうか。
なんにせよ、VRが広まって、コンテンツも増えて、技術も進化してほしいなあと思う私でした。